評伝 天草五十人衆
 

A5判 /320頁/上製
978-4-86329-138-6
定価 2400円 (+税)
2016年8月発行
紹介

日本史上、「島原天草一揆」の舞台としてあまりにも有名な島・天草。キリシタン文化の拠点としてさまざまな人々が往来した。「一揆」後、江戸幕府の天領となったが、ここが、〈島〉であり〈天領〉であったため、独特の歴史を刻み、多くの異能の人々を生み出した。世界遺産の三角西港を設計した小山秀、天草五橋をかけた森慈秀、水俣病公害認定と日中友好条約にかかわった園田直、大関栃光、現代思想の巨人吉本隆明など〈天草スピリッツ〉を体現した50人の足跡をたどり、この島がもつ歴史の多面性に迫る画期的な一冊。

目次

【本書で紹介した五十人の先哲たちから】
アルメイダ(天草への最初の伝道者)
天草四郎(天草島原一揆の先導者)
鈴木重成(一揆後、天草再建)
上田宜珍(庄屋で学者で実業家)
宗像堅固(川を治めて村を興した名庄屋)
ガルニエ(フランスから来たパーテル)
大野俊康(戦友の遺志を引き継ぐ)
小山 秀(洋風建築土木の先駆者)
道永エイ(長崎三大女傑の一人)
宇良田タゞ(豪快にして温情豊かな女医)
吉本隆明(知の巨人)
濱名志松(「五足の靴」の光芒に導かれた郷土史家)
北野典夫(天草の郷土史に殉じた熱血漢)
堀田藤八(幻の天草大統領)
安田祖龍(菩薩行の禅僧)
園田直 (水俣病公害認定と日中友好条約の締結)
森 慈秀(天草五橋をかけた名物町長)
森 国久(離島振興の旗手)
横田良一(天才テノール歌手)
栃光正之(名大関)
山並兼武(幻のオリンピック選手)

著者

天草学研究会

アマクサガクケンキュウカイ