懐かしき人々
《私の戦後》

360
978-4-86329-198-0
定価 2400円 (+税)
2019年12月中旬発行
紹介

戦後昭和はどのように始まったか。
心の襞に沁み込んでいる懐かしき人々「その人々とのちょっとした言動、表情などを文学にしておきたい」
今年(2019年)6月12日に急逝した著者の遺稿作品です。伝説の編集者として知る人ぞ知る存在で、「日本読書新聞」の発行人を経て1970~1984年に「伝統と現代」を発行します。鹿児島七高から東大そして応召・復員を体験した著者は、昭和戦後の在り方を厳しく問い続けました。交遊人脈は広く、四元義隆、竹内好、柳田國男、橋川文三、谷川雁、山口昌男など戦後の言論界をリードした面々の思想を紙誌面に刻ませた功績は大きい。本書は彼らとの同時代史としてかなり貴重な記録と言えます。限定300部

目次

七高・四元義隆・魯迅/復員・復学/安吾への親近感/茫洋と苛烈――竹内好/ 柳田国男に会う/護国寺裏の橋川文三/竹内好との断絶と和解/竹内好・梅棹忠夫対談/前衛不在論――谷川雁/筑豊炭鉱地帯を歩く/山口昌男――王権研究へ/網野善彦・谷川健一の縁/縄船アフリカ行の挨拶/三国連太郎インタビュー「ひじり」に帰る