紹介
よみがえる昭和30年代。多くの読書人たちを魅きつけた「日本読書新聞」の名物コラム〈有題無題〉の当時の筆者がみた戦後日本への直言268話。 昭和30年代当時、どのような本が読まれていたのか。鶴見俊輔、吉本隆明、 橋川文三、三島由紀夫、島尾敏雄など、若き思想家・作家たちが当時をどのようにとらえていたのか。同時代を生きた筆者・巖浩が明快に語る。 自身の戦争体験からくる高度経済成長期という時代への違和感が浮かび上がる。
目次
昭和33年
昭和34年
昭和35年
昭和36年
昭和37年
昭和38年
著者
巖 浩
いわお・ひろ
いわお・ひろ
1925年、大分県津久見市生まれ。第七高等学校を経て1944年、東大文学部入学。45年1月~9月、陸軍都城連隊、阿蘇山中にて終戦。1949年、日本読書新聞に入社、65年退社。70年~84年春、雑誌「伝統と現代」を発行。86~91年、奈良の春日大社で労務に従事。その後、万葉文学講座の助手。三重県津市の「アララギ派」会員。2019年6月、逝去。弦書房より『懐かしき人々《私の戦後》』『有題無題 日本読書新聞』を刊行。
弦書房より発行の関連書籍
懐かしき人々 |