人凶
相良藩永冨一族の謎

200頁
978-4-86329-231-4
定価 1600円 (+税)
2021年7月15日発行
紹介

◆歴史の真実は、必ずしも正史に記されていない◆
◆麻(ぬさ)の権益をめぐる内乱がまねいた血統の改竄(かいざん)◆

鎌倉初期以来つづいた相良家の血統が、室町中期「文安五年(一四四八)の内訌」の後、十一代当主相良長続(永冨長続)によって書き変えられたことを突き止めた画期的な一冊‼
鎌倉初期から江戸幕末まで、熊本の人吉球磨の地を治めてきた相良家の正史「南藤蔓綿録」に記された「斉木但馬守」とは何者か。また、相良氏以前からこの地に根づいていた「永冨一族」はなぜ消されたのか。正史に記されていない真実を解き明かす力作歴史小説‼

【書評等掲載情報】
熊本日日新聞 9月1日(水)付 園田琢磨・記者
熊本日日新聞 8月30日(月)付 古江研也『くまもと散文月評』

目次

江戸中期、米冨家泉田館前の辻郷湧水地にて
室町中期、永冨山田荘—―米冨家の者たちの訪問
永冨山田荘斉木麓と斉木の城
由来
館宴
ふたり
村人
風聞
使者
切迫
軍議
決起
静謐
麓戦
土橋戦
総掛り
決断
太郎
一武麓
面会

三条の煙
燻城
一武角井広大寺の祠
江戸中期、米冨家泉田館前の辻郷湧水地にて
〈資料〉『南藤蔓綿録』「斉木但馬守逆心 附一家滅亡」
時代背景について

著者

稲冨 伸明

いなとみ・のぶあき

相良長頼公七男
十郎頼貞を初代とする稲冨家三十四代当主
U.S.CPA California Real Estate Broker

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