紹介
〈ふるさと〉とはどういう場所なのか、という日本人それぞれが抱く、自分の原点について深く掘り下げた好著。著者自身も熊本県の〈球磨川〉という日本三大急流のすぐ近くで生まれ育ち、その川に育まれている。そして「川が天変地異に見舞われても、その川への愛着はなくならい」という、このことばは実に奥が深い。日本人が自分の内にあるそれぞれの〈ふるさと像〉を、改めて考えさせてくれる内容になっている。城下町人吉、球磨焼酎、肥薩線、アユ漁、月明学校、源流と市房山など視点が多様で読みどころの多い充実の一冊。
【書評等掲載情報】
熊本日日新聞2022年10月30日(日)付 上村雄一・月刊誌『くまがわ春秋』編集主幹
西日本新聞2022年11月5日(土)付 澤宮優・ノンフィクション作家
週刊読書人2022年11月12日(土)付 畑中章宏・文筆家
目次
はじめに
第一章 人吉まで
第二章 城下町・人吉
第三章 ふるさとの四季
第四章 球磨川物語
第五章 川辺川の流れに沿って
第六章 民話のなかの主人公たち
第七章 狗留孫渓谷と月明学校
第八章 球磨川は、ここに始まる
補遺 名所旧跡その他
著者
前山 光則
まえやま・みつのり
1947年、熊本県人吉市生まれ。人吉高校卒(昭和41年3月卒、18回生)、法政大学卒。元高校教師。
著書に、『球磨川物語』『山里の酒』『山頭火を読む』『球磨焼酎《本格焼酎の源流から》』『昭和の貌―《あの頃》を撮る』『若山牧水への旅《ふるさとの鐘》』『ていねいに生きて行くんだ』、編著に『淵上毛錢詩集』など。
弦書房より発行の関連書籍
若山牧水への旅 | |
生きた、臥た、書いた | |
昭和の貌 | |
球磨焼酎 | |
ていねいに生きて行くんだ |