紹介
◆歴史の真実は、必ずしも正史に記されていない◆
◆麻(ぬさ)の権益をめぐる内乱がまねいた血統の改竄(かいざん)◆
鎌倉初期以来つづいた相良家の血統が、室町中期「文安五年(一四四八)の内訌」の後、十一代当主相良長続(永冨長続)によって書き変えられたことを突き止めた画期的な一冊‼
鎌倉初期から江戸幕末まで、熊本の人吉球磨の地を治めてきた相良家の正史「南藤蔓綿録」に記された「斉木但馬守」とは何者か。また、相良氏以前からこの地に根づいていた「永冨一族」はなぜ消されたのか。正史に記されていない真実を解き明かす力作歴史小説‼
【書評等掲載情報】
熊本日日新聞 9月1日(水)付 園田琢磨・記者
熊本日日新聞 8月30日(月)付 古江研也『くまもと散文月評』
目次
江戸中期、米冨家泉田館前の辻郷湧水地にて
室町中期、永冨山田荘—―米冨家の者たちの訪問
永冨山田荘斉木麓と斉木の城
由来
館宴
ふたり
村人
風聞
使者
切迫
軍議
決起
静謐
麓戦
土橋戦
総掛り
決断
太郎
一武麓
面会
蝮
三条の煙
燻城
一武角井広大寺の祠
江戸中期、米冨家泉田館前の辻郷湧水地にて
〈資料〉『南藤蔓綿録』「斉木但馬守逆心 附一家滅亡」
時代背景について
著者
稲冨 伸明
いなとみ・のぶあき
相良長頼公七男
十郎頼貞を初代とする稲冨家三十四代当主
U.S.CPA California Real Estate Broker
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