食べて祀って
小さな村の祭りとお供え物

208頁
978-4-86329-268-0
定価 2000円 (+税)
2023年6月30日発行
紹介

熊本の小さな村で、里・川・山の恵みをいただき、祭りを取材し、祭りに参加し、さらに自分たちで祭りを創った画期的な写真記録集です。「なんとも辺鄙な場所にある集落を見つけては胸が高鳴り、しかもそんな集落が一つや二つではないという事実に、ワクワクが止まりませんでした。…」(本書より)きゅうり祭り―きゅうりとニンニク味噌/こんにゃく祭り―こんにゃく/いも盛り―里芋/川祭り―素麺/七夕綱—おもてなし料理/総供養—白餅/山の神祭り―出世魚/山の神祭り―米粉団子など。写真170点余、88pカラー。◆第45回熊日出版文化賞ジャーナリズム賞受賞

目次

はじめに―まつりを創る心
第Ⅰ章 里のまつり
1  きゅうりとニンニク味噌 きゅうり祭り( 小川内地区)
2  みょうが饅頭 百万遍(渋利地区)
3  みょうが饅頭 だご盛り(上葉木地区)
4  しば巻き団子 お盆の精霊送り(坂本各地)
5  こんにゃく こんにゃく祭り(上鎌瀬地区)
6  甘酒 甘酒盛り(上葉木地区)
7  煮しめ 願解き(上鎌瀬地区)
8  里芋 いも盛り(上葉木地区)
9  餅 もぐら打ち(段地区)
 
第Ⅱ章 川のまつり

11 ナスときゅうり 川祭り(油谷地区)
10 素麺 川祭り(中津道地区)
12 おもてなし料理 七夕綱( 木々子地区)
13 白餅 総供養(上鎌瀬地区)
第Ⅲ章 山のまつり
14 出世魚 山の神祭り(深水地域)
15 甘がゆ 山の神祭り(油谷地区)
16 赤飯 山の神祭り(板持地区)
17 小豆飯 山の神祭り(木々子地区)
18 アワ 山の神祭り(鮎帰地域)
19 ぼたもち 山の神祭り(小崎地区)
20 米粉団子 山の神祭り(上葉木地区)

第Ⅳ章 まつりを創る
21 赤のお供え物―鎮魂の願いをこめて 赤の祭り(板持地区)

祭り暦
お供え物簡単レシピ

著者

坂本 桃子

さかもと・ももこ

1990年熊本県八代郡坂本村(現:八代市坂本町)生まれ。西南学院大学卒業。大分県安心院町の農村民泊に関わる仕事を経て、イタリアの農村でアグリツーリズモを転々とする。2014年、ふるさと坂本町にUターンし、地元ケーブルテレビに就職。自主放送番組の制作を担当する。その際、取材で出会った集落の小さな祭りに魅了され調査を始める。2019年より結婚を機に水俣市へ移り住み、「高校生がつくる水俣食べる通信」の広報を担当する。
現在は、自称「集落の奇祭研究家」として、熊本県内の一風変わった年中行事や伝統風習を取材し、記録する活動に取り組む。