長崎蘭学の巨人
志筑忠雄とその時代

四六判・並製・260頁
ISBN978-4-902116-95-3 C0023
定価 1900円 (+税)
2007年12月発行
紹介

ケンぺルの『鎖国論』を翻訳し〈鎖国〉という語を創出したことで知られる蘭学者・志筑忠雄(しづきただお・1760~1806)。長崎出島に集まる当時最新の西洋科学と哲学に対して早くから興味を持ち、数々の重要文献を訳すことで江戸蘭学者たち(杉田玄白、大槻玄沢)に大きな影響を与えた。視点をはるか宇宙にまで広げ〈重力〉〈浮力〉〈求心力〉等の科学用語を訳出し、後の砲術、航空術、暦算の基礎理論を伝えた男の生涯を描く。

著者

松尾 龍之介

まつお・りゅうのすけ

昭和21年、長崎市生まれ。洋学史研究会会員。主な著書に『長崎蘭学の巨人―志筑忠雄とその時代』(弦書房)、『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』(平凡社)、『幕末の奇跡―〈黒船〉を造ったサムライたち』『鎖国の地球儀―江戸の〈世界〉ものしり帖』(以上、弦書房)他。

弦書房より発行の関連書籍

鎖国の地球儀
幕末の奇跡
小笠原諸島をめぐる世界史
江戸の〈長崎〉ものしり帖