『逝きし世の面影』『江戸という幻景』『黒船前夜』『バテレンの世紀』に続く、日本近代素描。鮮かに浮かび上がる、名もなき人びとの壮大な物語。
維新革命では、国民ひとりひとりの小さきものの幸・不幸など問題ではなかった。本書では、国家次元のストーリーではなく、近代国民国家建設の過程で支配される人びと=小さき人びとが、その大変動をどう受けとめ、自身の〈近代〉を創り出すために、どのように心を尽くしたかを描く。
【書評等掲載情報】
熊本日日新聞2022年8月10日(水)付 池澤夏樹・作家
北海道新聞2022年9月18日(日)付 若松英輔・批評家・随筆家
東京新聞2022年9月24日(土)付 高山文彦・作家
中日新聞2022年9月25日(日)付 同上
朝日新聞2022年10月8日(土)付 上原佳久・記者
読売新聞2022年10月16日(日)付 右田和孝・記者
図書新聞2022年10月22日(土)付 逆井聡人・日本近現代文学
第一章 緊急避難
第二章 徳川社会
第三章 自覚の底流
第四章 開国と攘夷
第五章 異国経験
第六章 幕臣たち
第七章 敗者たち
第八章 女の力
第九章 黙阿彌と円朝
渡辺 京二
1930年、京都市生まれ。熊本市在住。日本近代史家。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)『近代をどう超えるか―渡辺京二対談集』『もうひとつのこの世-石牟礼道子の宇宙』『死民と日常―私の水俣病闘争』『万象の訪れ-わが思索』『預言の哀しみ―石牟礼道子の宇宙Ⅱ』『江戸という幻景』『荒野に立つ虹』『未踏の野を過ぎて』『幻のえにし-渡辺京二発言集』『肩書のない人生—渡辺京二発言集2』『小さきものの近代』(以上、弦書房)『黒船前夜-ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞、洋泉社)『バテレンの世紀』(読売文学賞、新潮社)『原発とジャングル』(晶文社)など。
小さきものの近代 2 | |
死民と日常 | |
万象の訪れ | |
未踏の野を過ぎて | |
〈渡辺京二対談集〉近代をどう超えるか | |
江戸という幻景 | |
新編 荒野に立つ虹 | |
もうひとつのこの世 | |
預言の哀しみ | |
幻のえにし 渡辺京二発言集 | |
肩書のない人生 |