紹介
西洋人の見聞録をもとに江戸の日本を再現した『逝きし世の面影』と合わせて読むことで、〈近代〉が何を失ったのかを鮮やかに描き出す名著の新装版。江戸時代の人々が書き残した記録・紀行・日記などの精査から読みとった江戸人のゆたかな心性と、江戸文明の内実を改めて問い直す。
目次
1 振り返ることの意味
2 朗々たる奇人たち
3 真情と情愛
4 奇談のコスモロジー
5 いつでも死ねる心
6 家業と一生
7 風雅のなかの日常
8 旅ゆけば
9 隠されたゆたかさ
10 ぬしが殿様じゃったや
11 法と裁判
著者
渡辺 京二
わたなべ・きょうじ
1930年、京都市生まれ。熊本市在住。日本近代史家。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)『近代をどう超えるか―渡辺京二対談集』『もうひとつのこの世-石牟礼道子の宇宙』『死民と日常―私の水俣病闘争』『万象の訪れ-わが思索』『預言の哀しみ―石牟礼道子の宇宙Ⅱ』『江戸という幻景』『荒野に立つ虹』『未踏の野を過ぎて』『幻のえにし-渡辺京二発言集』『肩書のない人生—渡辺京二発言集2』『小さきものの近代』(以上、弦書房)『黒船前夜-ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞、洋泉社)『バテレンの世紀』(読売文学賞、新潮社)『原発とジャングル』(晶文社)など。
弦書房より発行の関連書籍
死民と日常 | |
〈渡辺京二対談集〉近代をどう超えるか | |
小さきものの近代 1 | |
預言の哀しみ | |
もうひとつのこの世 | |
新編 荒野に立つ虹 | |
未踏の野を過ぎて | |
万象の訪れ | |
幻のえにし 渡辺京二発言集 | |
肩書のない人生 |