紹介
ペリー来航以前、アーリイモダンの時代に、ロシアはどのようにして日本の北辺を騒がせるようになったのか。
国家を持たない民・アイヌの魅力を浮き彫りにしながら、ロシアと日本の外交の駆け引きを、双方の人物たちを通して描く。〈相互尊重の精神〉が生きていた時代、豊富なエピソード、細部へのこだわりによって当時の北方世界(カラフト、カムチャツカも含めた蝦夷地)を鮮やかに描いた名著の新装版!!◆本書で、第37回《大佛次郎賞》受賞
目次
第一章 はんべんごろうの警告
第二章 シベリアの謝肉祭
第三章 日本を尋ねて
第四章 蝦夷大王の虚実
第五章 アイヌの天地
第六章 アイヌ叛き露使来る
第七章 幕府蝦夷地を直轄す
第八章 レザーノフの長崎来航
第九章 レザーノフの報復
第十章 ゴローヴニンの幽囚
エピローグ
著者
渡辺 京二
わたなべ・きょうじ
1930年、京都市生まれ。熊本市在住。日本近代史家。主な著書に『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)『近代をどう超えるか―渡辺京二対談集』『もうひとつのこの世-石牟礼道子の宇宙』『死民と日常―私の水俣病闘争』『万象の訪れ-わが思索』『預言の哀しみ―石牟礼道子の宇宙Ⅱ』『江戸という幻景』『荒野に立つ虹』『未踏の野を過ぎて』『幻のえにし-渡辺京二発言集』『肩書のない人生—渡辺京二発言集2』『小さきものの近代』(以上、弦書房)『黒船前夜-ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞、洋泉社)『バテレンの世紀』(読売文学賞、新潮社)『原発とジャングル』(晶文社)など。
弦書房より発行の関連書籍
万象の訪れ | |
死民と日常 | |
《新装版》江戸という幻景 | |
肩書のない人生 | |
幻のえにし 渡辺京二発言集 | |
〈渡辺京二対談集〉近代をどう超えるか | |
新編 荒野に立つ虹 | |
預言の哀しみ | |
もうひとつのこの世 | |
小さきものの近代 1 | |
未踏の野を過ぎて |