風船ことはじめ

320頁
978-4-86329-278-9
定価 2200円 (+税)
2023年11月30日発行
紹介

秋田県仙北市西木町上桧木内(かみひのきない)という内陸の地方に、「紙風船上げ」という幻想的な伝統行事が今も続いています。2月10日の雪深い日に行われますが、それぞれの紙風船は、大きさが縦10mを超えるものもある巨大なもので、なぜこの地にこのような奇祭が伝えられているのかを、文献と史実をもとに歴史を解き明かしたのが本書です。1783年、フランスで世界初の熱気球飛揚。1804年、長崎で日本初の熱気球飛揚をへて、1837年、オランダ通詞によって秋田へその知識と技術が伝えられるまでを描いた壮大な物語‼

目次

Ⅰ 最初の気球飛揚
  江戸の蘭学者・大槻玄沢
Ⅱ 「リュクトシキップ」
  桂川家の人々
Ⅲ キリシタン国から来た漂着民
Ⅳ 和紙でつくられた熱気球
Ⅴ 紅毛読書達人・馬場佐十郎
Ⅵ 蝦夷のロシア人捕囚たち
  シャーロット号の再来
Ⅶ ヅーフ・ハルマ
Ⅷ 国禁を破った葛飾北斎
Ⅸ シーボルト台風
  流刑人・馬場為八郎
  みちのくの熱気球
【付記】「風船上げ」と「オランダばた」
ほか

著者

松尾 龍之介

まつお・りゅうのすけ

昭和21年、長崎市生まれ。洋学史研究会会員。主な著書に『長崎蘭学の巨人―志筑忠雄とその時代』(弦書房)、『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』(平凡社)、『幕末の奇跡―〈黒船〉を造ったサムライたち』『鎖国の地球儀―江戸の〈世界〉ものしり帖』(以上、弦書房)他。

弦書房より発行の関連書籍

長崎蘭学の巨人
幕末の奇跡
鎖国の地球儀
江戸の〈長崎〉ものしり帖
踏み絵とガリバー
絹と十字架