絹と十字架
長崎開港から鎖国まで

320頁
978-4-86329-226-0
定価 2200円 (+税)
2021.3.31発行
紹介

戦国時代末期の1571年、長崎開港がもたらした、西洋とのファーストコンタクトから鎖国への道の1世紀をたどる労作です。1550年前後から1650年前後の100年間は、日本と世界にとって非常に重要な時期にあたります。南蛮人(ポルトガル人)が貿易相手として活躍した時代で、西洋の絹製品と日本の銀との交易、さらにキリスト教の布教とがセットになって国内を流通しました。秀吉から徳川へ政権が移り、禁教令、鎖国令が出される中で最後の南蛮通詞(通訳)の西吉兵衛の実像も浮き彫りにします。

【書評等掲載情報】
2021年8月7日 図書新聞/評者=黒川類・評論家
2021年7月18日 毎日新聞/杉山恵一・記者
2021年5月21日 長崎新聞/田代菜津美・記者
2021年9月3日 週刊読書人/評者=若松正志・京都産業大学文化学部教授
2021年9月11日 中國新聞

目次

I イエズス会と長崎 長崎開港/イエズス会領長崎/巡察使ヴァリニャーノ/フィリピンからの宣教師/朱印船貿易/ 英・蘭の台頭/デウス号事件/徳川家康の禁教令昭和 II 禁教と迫害の嵐 平戸イギリス商館/元和の大殉教/長崎奉行水野守信/踏み絵/長崎代官末次平蔵茂貞 III 国を鎖す 出島の完成/天草島原一揆/「鎖国」の完成/オランダ商館の取り壊し IV ポルトガル特使ソウザ 最初の出島貿易/ポルトガル特使ソウザ/インド副王の援助/肥後藩家老長岡監物/ソウザの夢/船橋の完成/幕府からの回答/二代目西吉兵衛(西玄甫)

著者

松尾 龍之介

まつお・りゅうのすけ

昭和21年、長崎市生まれ。洋学史研究会会員。主な著書に『長崎蘭学の巨人―志筑忠雄とその時代』(弦書房)、『長崎を識らずして江戸を語るなかれ』(平凡社)、『幕末の奇跡―〈黒船〉を造ったサムライたち』『鎖国の地球儀―江戸の〈世界〉ものしり帖』(以上、弦書房)他。