紹介
明治・大正・昭和の洋画壇の頂点を生きぬき、太平洋画会の創立・発展に貢献した画家・吉田博(1876~1950、「よし」は下が長いもの)。明治期に私費で渡米、アメリカとヨーロッパで早くから人気を博し、現在でも彼の絵(特に山の木版画)に対する評価は高い。感動的な多色刷木版画はいかにして生み出されたのか。その真摯な生き方と、山岳への畏敬、そして深い思索と破天荒な行動力を併せ持った生涯を描く評伝。カラー図版53点収録。
著者
安永 幸一
やすなが・こういち
やすなが・こういち
美術館学芸員。1939年福岡市生まれ。1963年九州大学文学部(美学美術史専攻)卒。長崎県立美術博物館学芸員を経て、福岡市美術館建設に取組み、学芸課長、副館長等歴任。1999年福岡アジア美術館初代館長(現在同館顧問)。著書『吉田博全木版画集』(共著、阿部出版)『吉田博資料集』(弦書房)他、論文多数。
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