紹介
『玉葱の画家 青柳喜兵衛と文士たち』表紙夢野久作『犬神博士』の世界を独創的な挿絵で浮き彫りにし、火野葦平『糞尿譚』の装幀を最後の仕事とした画家、青柳喜兵衛。葦平らとの交流を通じて、叙情詩人としての才能も開花させた34年の生涯と、九州の文人たちとの交遊を描く初の評伝。代表作「天翔ける神々」(北九州市立美術館・蔵)他、カラー口絵8ページ掲載。
著者
多田 茂治
ただ・しげはる
ただ・しげはる
1928年福岡県小郡市生まれ。九州大学経済学部卒業。在学中、『九州文学』『新日本文学会』に参加。新聞記者、週刊誌編集者を経て文筆業。主に日本近現代史にかかわるノンフィクション、伝記を書く。
著書に『グラバー家の最期』(葦書房)『大正アナキストの夢』(土筆社)『内なるシベリア抑留体験』(社会思想社)『夢野一族』(三一書房)『石原吉郎「昭和」の旅』(作品社)『戦中文学青春譜 「こをろ」の文学者たち』(海鳥社)など。2004年、『夢野久作読本』(弦書房)で、第57回日本推理作家協会賞を受賞。
弦書房より発行の関連書籍
満洲・重い鎖 | |
夢野久作読本 | |
母への遺書 沖縄特攻 林市造 |