ことばの遠近法
文学/時代/風土

A5判・上製・336ページ
978-4-86329-084-6
定価 2300円 (+税)
2013年1月発行発行
紹介

伊東静雄、森澄雄、野呂邦暢、仲町貞子、井上良雄、山田かん、青来有一、谷川俊太郎、安西均、木下杢太郎、野田宇太郎、近藤芳美……作者と読者とが恊働することによってことばを生きいきと立ち上がらせる「創造的」作品論の試み。

目次

◉故郷というイデア  伊東静雄と立原道造の〈風景〉/野呂邦暢論/森澄雄追想/仲町貞子論序説/井上良雄論/東峰夫「オキナワの少年」試論/八重洋一郎詩集『白い声』
◉長崎原爆文学の展開  長崎の原爆文学/山田かん論/青来有一論序説
◉生動することばの時空  谷川俊太郎『二十億光年の孤独』の〈孤独〉/安西均「第一課」「青い瞳」/木下杢太郎と野田宇太郎/菅谷規矩雄追走/芥川龍之介「羅生門」

著者

田中 俊廣

たなか・としひろ

1949年、長崎県福江市生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、同大学国語国文学専攻科修了。長崎県立高等学校教諭を経て、現在、活水女子大学文学部教授。日本近代文学会、日本文学協会、日本キリスト教文学会、日本現代詩人会会員。