紹介
観世流謡曲百番解説集。謡曲をはじめる、親しむ、深める入門書として最適な一冊。おすすめ謡曲十四番をはじめ、演目百曲について「あらすじ・見どころ」を要点解説。珠玉の言葉の宝庫である謡曲を「文学」として味わう。
「謡うもの」とされている謡曲だが、じつは読み物としてとても魅力に富んだ作品が多い。展開される物語は、伝承ものや権力者の礼賛もあるが、多くは男と女の愛憎、戦乱、貴族の私生活などを通して、人間を深く掘り下げた、人生ドラマにあふれている。本書では、観世流謡曲の演目100曲について、あらすじや物語の背景を簡潔に解説。
目次
・観世流謡曲おすすめ十四番
葵上/阿漕/安宅/井筒/砧/千手/草紙洗小町/忠度/玉鬘/定家/野宮/松風/熊野/弱法師
・観世流謡曲百番集
・能とギリシャ古代劇
・能楽師・飯富章宏氏との対談
著者
夕田 謙二
ゆうだ・けんじ
1940年、福岡県生まれ。一橋大学商学部卒業。定年後に謡曲の世界に入る。能楽師・谷村一太郎のもとで観世流免許皆伝。著書に『謡曲を読もう《謡曲百番集》』(2012年)。
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