三島由紀夫と橋川文三
戦争を挟んで対峙する二つの「罪」

四六判・上製本・280頁
ISBN4-902116-28-6 C0095
定価 2400円 (+税)
2005年1月初版発行発行

ただいま品切れです
紹介

『三島由紀夫と橋川文三』表紙戦後の三島の自死を誰よりも早く予感した橋川と、橋川を「真の知己」と呼んだ三島との共鳴。しかし「戦前」の自己を「罪」とする橋川、「戦後」の人生を「罪」と自ら処断した三島、二人の戦後のベクトルは逆方向へ向かう。なぜか。
橋川を師と仰ぐ著者が、両者の著作・発言を精査・渉猟し、この戦後史の謎解明に挑んだ労作評論。(2005年1月初版発行、2005年4月2刷)

著者

宮嶋 繁明

みやじま・しげあき
みやじま・しげあき

1950年、長野県生まれ。明治大学政経学部卒。学生時代橋川文三に師事。現在編集プロダクション代表。著書『三島由紀夫と橋川文三《新装版》』『橋川文三 日本浪曼派の精神』『橋川文三 野戦攻城の思想』(以上、弦書房)。主要論文「戦争の『きずあと』―遅れてきた父の戦記」(「隣人」19号)など。