紹介
1995年10月の政治決着により、水俣病事件は新しい段階を迎えた。事件の真実を掘り起こす作業にとって、その条件が整えられつつある。水俣病の経験を不十分なものとしないためにも、事件を可能な限り多角的にとらえ、水俣病事件研究の最前線を掲載、刊行する研究論集。
目次
特集 水俣病関西訴訟最高裁判決をめぐって 行政法理論からみた最高裁判決の評価(阿部泰隆)/最高裁判決から10ヵ月 川上敏行原告団長に聞く(聞き手:庄野明博)/いまこそ根本的な思考を 水俣病に関する5つの提言(有馬澄雄) 出生前後のメチル水銀曝露をうけた症例の調査(斉藤恒) 水俣病原因工場の暗部〈その2〉(三森信夫) 〈論争〉チッソのアセトアルデヒド廃水処理(岡本達明) 三森論文(「メチル水銀排出量推算の間違いについて」)に対する私たちの見解(岡本達明・西村肇) 〈書評〉津田敏秀著『医学者は公害事件で何をしてきたか』(丸山徳次) 〈資料〉中央公害対策審議会環境保健部会・水俣病問題専門委員会議事速記録(2006年7月発行)
著者
水俣病研究会
みなまたびょうけんきゅうかい
弦書房より発行の関連書籍
水俣病研究3 |