紹介
ふるさとの風に吹かれるように、独特な空気を感じながら旅をする。古今の作家たちが名作の中にしのばせた、日本のやさしさ、美しさ、激しさ、そして人情にふれる旅で、ゆっくり過ごす至福の時間がここにある。漱石、白秋、山頭火、哀浪、牧水……ゆったりしたリズムにのって北国育ちの著者が南国・九州の地へあくがれて行く。
著者
乳井 昌史
にゅうい・まさし
にゅうい・まさし
1944年青森県生まれ。エッセイスト。読売新聞東京本社論説委員、文化部長などを経て現在、早稲田大学大院客員教授。著書に『スローで行こう』(NHK出版)、『美味礼読』(清水弘文堂書房)など。