紹介
独特の語り口で「人間」を描き続ける作家・村田喜代子には、眼下に広がる世界はどう映っているのか。作家が見てきた景色とは……。意欲的に創作を続ける作家が、子どもの頃のこと、祖母のこと、本のこと、絵画のこと、旅のこと、自然のことなどを綴った珠玉のエッセイ集。「村田ワールド」のエッセンスがたっぷりつまった一冊。
著者
村田 喜代子
むらた・きよこ
むらた・きよこ
1945年福岡県北九州市八幡生まれ。1985年自身のタイプ印刷による個人文芸誌「発表」を創刊。1987年『鍋の中』で芥川賞を受賞。2010年『故郷のわが家』で野間文芸賞。他に『白い山』で女流文学賞(90年)、『真夜中の自転車』で平林たい子賞(92年)、『望潮』で川端康成賞(98年)、『龍秘御天歌』で芸術選奨文部大臣賞(99年)受賞。著書は他に『蕨野行』、『あなたと共に逝きましょう』、『ドンナ・マサヨの悪魔』、『偏愛ムラタ美術館』、『縦横無尽の文章レッスン』など多数。