弦書房週報 第46号

◎ 新聞などをみていると「水俣病」と「近代化遺産」関連についての記事が、このところ目立つ気がします。いくつかご紹介します。

▶水俣病は食中毒事件だとする立場から、公式確認から55年たっても〈食品衛生法〉の定める調査に手を着けない熊本県の姿勢を、岡山大の津田教授らが告発する取り組みをみせています。(朝日新聞・1月7日朝刊)
▷▷『なぜ水俣病は解決できないのか』『宝子たち―胎児性水俣病に学んだ50年』

▶熊本県の「人吉鉄道案内人会」が、地域文化を未来へ伝える活動として日本ユネスコ協会連盟の〈プロジェクト未来遺産〉に選ばれました。(西日本新聞・1月9日朝刊)
▷▷『肥薩線の近代化遺産』『九州遺産―近現代遺産編101』

▶福岡県朝倉市にある「山田堰」を世界農業遺産登録への活動が始められています。筑後川中流域にあるこの堰は、ペシャワール会の中村哲医師が視察し、アフガニスタン現地に築いた農業用水路の取水口のモデルになったことで世界的に注目を集めています。(西日本新聞・1月9日朝刊)「生命の川―筑後川がつなぐ山・街・海」をテーマにした本を現在制作中です。
▷▷『魚と人をめぐる文化史』

(表示定価は税込)