紹介
靖国神社は、創建にいたる歴史や誰がどのような経緯で初代宮司を務めたのか、といった史実にはほとんどふれられていない。本書では、この神社が「靖国」と呼ばれるに至った明治12年までの創建史を、長州藩の側からまとめた画期的な一冊。今回、初代宮司・青山清の子孫の協力により発掘された新資料をふまえて、「靖国神社のルーツ」をたどり、浮びあがってくる招魂社としての〈靖国〉の実像を描く。
目次
序 章 関ヶ原敗戦と毛利家の長州入り
第1章 ルーツを歩く
第2章 萩での生活
第3章 革命の国学
第4章 人が神となる思想
第5章 怯える天皇
第6章 新生と滅亡
第7章 西洋式の招魂社
終 章 靖国とキリスト
◉靖国神社と青山上総介(清)関係年譜
著者
堀 雅昭
ほり・まさあき
1962年、山口県宇部市生まれ。著書に『戦争歌が映す近代』(葦書房)、『ハワイに渡った海賊たち』『井上馨〈開明的ナショナリズム〉』『靖国誕生〈幕末動乱から生まれた招魂社〉』『鮎川義介〈日産コンツェルンを作った男〉』『関門の近代〈二つの港から見た100年〉』『寺内正毅と近代陸軍』(以上、弦書房)などがある。
弦書房より発行の関連書籍
井上馨 | |
ハワイに渡った海賊たち | |
中原中也と維新の影 | |
靖国の源流 |