file73 めがね橋

市原猛志

【1881年/福井県敦賀市/煉瓦造二連アーチ橋】

 赤煉瓦ネットワークの通常見学会終了後、ネットでの情報を目にしてどうしても気になった煉瓦造の施設を見に行く。といっても、駅前の遺構であるので、帰り際の散歩と呼んだ方がいいかもしれない。おおよそ赤煉瓦の建物が残っているとは思えない区画整理が進む街並みの中で、駐車スペースの片隅に唐突に出現した赤煉瓦の二連アーチ構造物は、それだけを見ても何のために作られたものなのか、よくわからない。
 発見・公表された際の新聞記事を見ると、1881(明治14)年に敦賀までの鉄道が開通された当時に作られた線路跡でこれは水路橋として作られたものであった。周囲には特に案内板もなく、道路沿線にあるもののやや奥まった位置にあることから、あえて見学に行かないと、見過ごして通り過ぎてしまうだろう。こういった施設こそ、赤煉瓦ネットワークで見学会に行かないとならないのでは、と思えてならないのだが、むしろ、みんなすでに知っているからあえて見学の必要はないということなのか。謎が残る。
 
 
 

▲案内板はないが、インパクトの強い「めがね橋」

 
 

▲地中から発掘されたため、ところどころ欠けた部分が見受けられる