絵かきが語る近代美術 高橋由一からフジタまで
絵かきにしか視えないキャンバスの向こう側

A5判・並製本 248頁
ISBN4-902116-02-2 C0071
定価 2400円 (+税)
2003年8月発行
紹介

油絵に始まる日本の洋画は江戸庶民が育てた。古美術をごっそり持ち出したフェノロサ。東西ふたつの魔王と格闘した岡倉天心。さすが、漱石の絵を見る目。戦争にからめとられた美術史。日本が追放したフジタ、日本を捨てたフジタ……などなど、教科書が決して書かないタブー破りの美術史を語り下ろす。図版も多数収録。

著者

菊畑 茂久馬

きくはた・もくま
きくはた・もくま

1935年長崎市生まれ。画家。福岡市在住。長く美學校講師を務めた。主なシリーズ作品に「奴隷系図」「ルーレット」「天動説」「月光」「舟歌」「天河」など。著書に『フジタよ眠れ』『反芸術綺談』『天皇の美術』『絶筆』『戦後芸術の原質』『菊畑茂久馬著作集(全4巻)』など多数。