著者は釣行歴30年余、多方面で活躍する女性フリーライター。料理考案の仕事にも携わる。この本では、おりおりの魚介料理をノートのように記録。町の魚屋さんが減り、魚のことを教えてくれる人が少なくなった現代の食卓に、一品でも多く魚料理を提案する。豊富な取材経験に基づく知識で、時事、その魚にまつわること、調理手法にまつわることなどをしたためたエッセイも充実した一冊。◆魚料理72品のレシピと、カラー写真58点を掲載。37種の魚介類を使用。
【書評等掲載情報】
毎日新聞2022年1月21日(金)付 末永麻裕・記者
1章 群れて生まれる力 アジのごまだし/イワシの梅うめ揚げ/サバの船場汁/イサキのふわふわ揚げ
2章 上昇志向は魚にも? 蒸しブリのネギポン酢/スズキの揚げマリネ
3章 ときには飛んだり、潜ったり タイだしのおから/トビウオの洋風たたき/韓国風煮フグ
4章 長いものに巻かれても ハモの竜田揚げ/タチウオのカポナータ添え
5章 母なる川を目指すこと アユのとも焼き/サケバーグ
6章 足に自信あり エビのいがぐり揚げ/揚げ大根の海老あんかけ/漁師のショートパスタ
7章 身を守る者たち アサリの台湾風/カキの南蛮漬け
8章 晴れても降っても釣り三昧 カンパチの和風カルパッチョ/コノシロのカレー南蛮、他全72品
富松 由紀
福岡県生まれ。福岡女子大学卒業後、FM福岡勤務を経てフリーライターに。企業の情報誌や月刊誌などに取材執筆。また料理好きが高じて、レシピ考案や撮影コーディネートの仕事も並行している。主な釣行場所は九州各地。著書に、料理とエッセイの「う・う〈旬の生活〉」(TOTO出版)。海外で活躍する日本人を取材した『赤い道』『夢は石の中に』『音の色』(ゼネラルアサヒ)など。現在毎日新聞に料理とエッセイの「ひと皿、ひと福」を連載中。