紹介
「また繰り返されている(医師・原田正純)」福島原発事故後、「専門家」は責任を果たしているのか。「三池」や「水俣」での教訓は「福島」で生かされているのか。原発の安全神話を担った技術者や事故後の医師の対応はどうなのか。本書は、三池・水俣の教訓から福島原発事故後、専門家(医師、技術者、研究者、法律家、労働運動家、ジャーナリスト等)が果たすべき責任とは何かを正面から問い直し、〈科学的〉なるものの虚構をあばく。
目次
第一部 原田正純追悼 炭じん爆発五〇年
三池炭じん爆発五〇年の教訓
命を守る市民運動
科学的専門家のいない国
CO中毒患者の診察現場から
専門家の責任とは何か
「三池」「水俣」「福島」を通底するもの
第二部 三池、水俣、そして福島
原田正純さんのこと
3・11 水俣から「水俣学」を唱える医師・原田正純さん
アジアを歩いた原田先生
専門的知識は誰のためにあるのか
「中央」と「地方/地域」
3・11以降も押し黙り、発言しない原発メーカーの技術者たち
アジアで繰り返される産業災害
著者
三池CO研究会
みいけしーおーけんきゅうかい
1971年、三井鉱山を相手取った裁判の可能性を検討する会として発足。その後、提訴に向けた原告支援の活動をへて膨大な資料の収集と患者への聞き取りがなされた。現会長は美奈川成章。
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