弦書房週報 第20号

◎HPを新しくしました。より利用しやすく、また閲覧しやすくと考えています。週報やコラムなどで小社関連本を多角的に紹介していきます。気軽にお立ち寄りください。

◆長崎・軍艦島への上陸観光客が6万人に達しようとしています。上陸前後にぜひこの本『〈写真記録〉筑豊・軍艦島 朝鮮人強制連行、その後』(林えいだい、定価2100円)をおすすめします。

『イタリアの街角から スローシティを歩く』(陣内秀信、定価2205円)がようやく刊行されました。イタリアファン、陣内ファンの方、必読です。

◆カバーの義足の紙芝居師とラッパの写真が印象的な『昭和の仕事』(澤宮優、定価1995円)が好評です。義足の紙芝居師は戦後の引き揚げ者で、昭和40年ごろまでは人寄せにラッパが使われ、それ以降は拍子木が使われたということです。忘れられた仕事の呼称を通して、その当時に置き忘れた何か大事な記憶を呼び戻すきっかけになればと思います。

◆ホタルの季節がやってきました。5月下旬から6月中旬のごく短い期間のみ見ることのできる初夏の風物詩です。静かな小さな川と森に囲まれた暗がりの中で、それぞれの何かに向けて「追悼」している自分を意識する時間でもあります。『天草写真風土記』(小林健浩、定価2500円)

(表示定価は全て税込)