紹介
西アフリカのリベリア難民、エジプト国内の少数派民族コプト教徒たち、バルカン諸国から東欧を漂流し続けるアフガニスタン・パキスタン・イラク・シリア難民や「ロマ」(ジプシー)、バングラディシュのロヒンギャ難民、ベトナムの旅芸人一座、日本近海の漁師たち――地球という惑星で必死に食い続ける人間たちがいる。そして腹を満たそうとする彼らの「御馳走」風景を各地に訪ねたフードドキュメンタリー。迫力のある写真からも味と香りが伝わってくる‼
【書評等掲載情報】
朝日新聞2024年4月20日(土)付 野矢茂樹・立正大学教授(哲学)
目次
プロローグ
Ⅰ 少年兵の「おふくろの味」——リベリア・ガーナ・コートジボアール
Ⅱ 肥える断食—―エジプト
Ⅲ ガージョの飯は不味い――東欧・バルカン諸国
Ⅳ モンスーンの輪環—―インド・バングラデシュ・ベトナム
Ⅴ 海の惑星の「新しい天体」—―アルゼンチン・エクアドル・日本近海
あとがき
著者
木村 聡
きむら・さとる
きむら・さとる
1965年生まれ。フォトジャーナリスト。新聞社勤務を経て94年よりフリーランス。国内外のドキュメンタリー取材を中心に活動。著作に『ベトナムの食えない面々』(めこん)、『千年の旅の民 〈ジプシー〉のゆくえ』(新泉社)、『満腹の情景』(花伝社)、『メコンデルタの旅芸人』(コモンズ)、『米旅・麺旅のベトナム』『不謹慎な旅』(弦書房)など。ホームページ : www.pjkimura.net
弦書房より発行の関連書籍
不謹慎な旅 | |
米旅・麺旅のベトナム |