『夢野久作読本』が日本推理作家協会賞を受賞

  多田茂治氏・著『夢野久作読本』が第57回日本推理作家協会賞(日本推理作家協会主催)を受賞しました。
 同賞は<長編および連作短編集><短編><評論その他>の3部門を設けており、本書は<評論その他>での受賞となります。

 『夢野久作読本』は2003年10月小社より発行、著者の多田氏は久作を中心とした杉山家の生き方を評伝風に書いた『夢野一族 杉山家三代の軌跡』(三一書房)など多くの著作があるノンフィクション作家。現在は夢野久作の小説『犬神博士』の挿絵や火野葦平の『糞尿譚』の装幀などを手がけた福岡出身の画家・詩人の青柳喜兵衛について取材中で、新聞連載「玉葱の画家~青柳喜兵衛生誕100年」(西日本新聞・2004年4月7日~27日掲載)でその一端を発表なさいました。

  追記:青柳喜兵衛の初の評伝を小社から発行します。

  『玉葱の画家 青柳喜兵衛と文士たち』(多田茂治・著)
  (2004年9月上旬発行予定)

●読者カードより(抜粋)

「ともすれば全てが『ドグラ・マグラ』にそそぎこむための過程として処理されてしまいがちな久作の短編作品についての言及が楽しかった。久作の小説を読み返したくなりました」(H・T様)
「装幀も夢をふくらませる親しみの書物、一気に読みました。郷土の作家でありながら未知の人でした」(M・K様)