紹介
《故郷・自然・生活・家族》を詠んだ若山牧水。生涯にわたり自分をとらえて離さなかった「ふるさと」を考え続け、歌の中に詠み、多くの作品を遺した。その足跡を丹念に訪ね歩き、歌に込められた奥深い意味をさぐりながら、牧水の生き方、心に迫る評伝。〈ふるさと〉というもののとらえ方、大自然の中や身近な人々との交流の中から生まれる〈ことば〉の新鮮さ、などをゆかりの地でじっくり考えながら奥ゆきのある牧水像を描く。
目次
第一章 牧水と風土
第二章 若山家物語
第三章 男子誕生
第四章 牧水の原風景
第五章 ワンダーランド坪谷
第六章 ふるさとの年中行事
第七章 延岡時代
第八章 水源への「あくがれ」
第九章 牧水への旅
若山牧水年譜
牧水短歌索引
著者
前山 光則
まえやま・みつのり
1947年、熊本県人吉市生まれ。人吉高校卒(昭和41年3月卒、18回生)、法政大学卒。元高校教師。
著書に、『球磨川物語』『山里の酒』『山頭火を読む』『球磨焼酎《本格焼酎の源流から》』『昭和の貌―《あの頃》を撮る』『若山牧水への旅《ふるさとの鐘》』『ていねいに生きて行くんだ』、編著に『淵上毛錢詩集』など。
弦書房より発行の関連書籍
生きた、臥た、書いた | |
昭和の貌 | |
球磨焼酎 | |
南へと、あくがれる |