ここで眺める水俣
 あとから来る者たちの場所

160頁
978-4-86329-289-5
定価 1700円 (+税)
2024年8月20日発行
紹介

水俣の記憶を留めるものに惹かれ、その場所に通い続けた結果移住した、若手写真家による写真とエッセイ。生活者として水俣の記録を続ける。本書は、水俣で撮った50カ所以上の写真を石牟礼道子らの文章と、自身のエッセイとともにまとめた。多くの暗い記憶を抱えた水俣ではあるが、訪れる人々がそれぞれの心地よい居場所を見つけてほしい、その一助となりたい、という想いが写真から伝わる。

目次

Ⅰ 内省的な時間を過ごす/
Ⅱ 海の痕跡を信じること/
Ⅲ 足元の記憶/生活の中のトポフィリア/
解説・米本浩二(作家)

著者

森田 具海

もりた・ともみ

1994年京都生まれ。熊本県水俣市在住。写真家。水俣湾埋立地の片側、明神崎の入江の定点観察を続ける。主な展覧会にKYOTOGRAPHIE2018「Sanrizuka – Then and Now –」(堀川御池ギャラリー、2018年)、「ここで眺める、水俣」 (つなぎ美術館、2024年)、「琵琶湖と水俣湾 祈りの光景」(情報セン ター 旧四居家住宅、2024)、「とある窓」(studio04、2023年)などがある。