舞台芸術の枠にとどまらず文化の創造者として活躍するダニー・ユン氏が、香港でのアヴァンギャルド文化の実践と、未来について語る――。ダニー氏×四方田犬彦氏の対談に加え、激動する今の香港情勢に対する四方田氏書き下ろしエッセイ「ダニー・ユンと閾(いき)の認識」を収録。
香港アヴァンギャルド文化と未来……………ダニー・ユン
創造性をどのように見いだすか
私の実験劇場プロジェクト
昆劇との実験作品『舞台姉妹』
作品『夜奔』
高度な国際連繋都市・香港と福岡
〔対談〕一九〇〇年代からの香港
「百年の孤独」シリーズの舞台を見た1990年代
「百年の孤独」で身体言語や集団の動きを追求した
北京の学生を支援するために香港市民は街頭にいた
文化政策の改革と国際ネットワーク構築に取り組む
次世代教育のために高校を創設する
若い人たちの創造性に期待する
寺山修司との出会い
外に対して開かれた街・福岡
芸術はすべてアヴァンギャルドだ
中国の舞台芸術家とのある対話
中国政府とどう対峙していくのか
台湾、そしてこれからの日本
ダニー・ユンと閾の認識……………四方田犬彦
四方田 犬彦
映画史家、明治学院大学教授。1953年西宮生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を専攻。その後、韓国の建国大学で客員教授を務めて以来、コロンビア大学、ボローニャ大学などで客員研究員を務める。2004年にはテルアヴィヴ大学や、コソヴォ難民によるプリシュティナ大学分校で客員教授を務めた。現在、明治学院大学教授での専攻は映画史。文学、都市、漫画、美術、音楽、料理など広い領域にわたって批評活動を展開している。主な著書・編著書に『貴種と転生-中上健次』(ちくま学芸文庫)『電影風雲』(白水社)『李香蘭と原節子』(岩波現代文庫)『日本映画は生きている 全8巻』(共編、岩波書店)『アジアの文化は越境する』(弦書房)『大島渚と日本』(筑摩書房)『ルイス・ブニュエル』(作品社)他多数。ポール・ボールズ、エドワード・サイード、ピエル・パゾリーニも翻訳した。
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