石牟礼道子<句・画>集 色のない虹

四六判/172頁/上製/カラー絵15点
9784863292000
定価 1900円 (+税)
2020年2月発行
紹介

「私は色のない虹を見て歩いてきたように思います。……私が書いてきた作品世界そのものであります」
預言者・石牟礼道子が最晩年の2年間に遺したことば、そこに凝縮された思いが光る
◆俳句とその自句自解、そして水彩画と鉛筆が静かに語りかける◆
【俳句52句(21句に自句自解を付し、31句は単行本未収録)、カラー絵15点】

目次

I 色のない虹 二十一句と自句自解 II 創作ノートより 三十一句 解説 石牟礼道子の俳句とその世界(岩岡中正) 取材ノート 右田和孝 編集後記

著者

石牟礼 道子

いしむれ・みちこ

1927年、熊本県天草郡(現天草市)生まれ。
1969年、『苦海浄土―わが水俣病』(講談社)の刊行により注目される。
1973年、季刊誌「暗河」を渡辺京二、松浦豊敏らと創刊。マグサイサイ賞受賞。
1993年、『十六夜橋』(径書房)で紫式部賞受賞。
1996年、第一回水俣・東京展で、緒方正人が回航 した打瀬船日月丸を舞台とした「出魂儀」が感動を呼んだ。
2001年、朝日賞受賞。
2003年、『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2014年、『石牟礼道子全集』全十七巻・別巻一(藤原書店)が完結。
2018年2月、死去。

弦書房より発行の関連書籍

石牟礼道子全歌集 海と空のあいだに
ここすぎて水の径
花いちもんめ
預言の哀しみ
ていねいに生きて行くんだ
魂の道行き
もうひとつのこの世
〈対談〉ヤポネシアの海辺から
石牟礼道子の世界
〈渡辺京二対談集〉近代をどう超えるか
アーリイモダンの夢
写真集 水俣を見た7人の写真家たち