紹介
「私は色のない虹を見て歩いてきたように思います。……私が書いてきた作品世界そのものであります」
預言者・石牟礼道子が最晩年の2年間に遺したことば、そこに凝縮された思いが光る
◆俳句とその自句自解、そして水彩画と鉛筆が静かに語りかける◆
【俳句52句(21句に自句自解を付し、31句は単行本未収録)、カラー絵15点】
目次
I 色のない虹 二十一句と自句自解 II 創作ノートより 三十一句 解説 石牟礼道子の俳句とその世界(岩岡中正) 取材ノート 右田和孝 編集後記
著者
石牟礼 道子
いしむれ・みちこ
1927年、熊本県天草郡(現天草市)生まれ。
1969年、『苦海浄土―わが水俣病』(講談社)の刊行により注目される。
1973年、季刊誌「暗河」を渡辺京二、松浦豊敏らと創刊。マグサイサイ賞受賞。
1993年、『十六夜橋』(径書房)で紫式部賞受賞。
1996年、第一回水俣・東京展で、緒方正人が回航 した打瀬船日月丸を舞台とした「出魂儀」が感動を呼んだ。
2001年、朝日賞受賞。
2003年、『はにかみの国 石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2014年、『石牟礼道子全集』全十七巻・別巻一(藤原書店)が完結。
2018年2月、死去。
弦書房より発行の関連書籍
石牟礼道子全歌集 海と空のあいだに | |
ここすぎて水の径 | |
花いちもんめ | |
預言の哀しみ | |
ていねいに生きて行くんだ | |
魂の道行き | |
もうひとつのこの世 | |
〈対談〉ヤポネシアの海辺から | |
石牟礼道子の世界 | |
〈渡辺京二対談集〉近代をどう超えるか | |
アーリイモダンの夢 | |
写真集 水俣を見た7人の写真家たち |